今日は、会社を退職する前後で必要なことを書きます。
今の時代、新卒で入社した会社に、定年まで勤めると言うのは少ないと思います。
会社で働いた事が少ない学生が、自分に合った会社を見つけることは無理があります。
実際に仕事をしてみて、自分に合ってるかどうかが分かるものなのです。
ただ、会社を辞めるとなると、いろんな不安がありますよね。
なので、今回は、そう言う不安が、なるべく少なくなる方法を、私の経験をもとに書いていきます。
ちなみに、私は、これまでに3回退職を経験しています。
私は、プログラマーなのですが、この業界は、会社によってやれることや、給与が違って来ます。
なので、「給与をあげたい」「違う技術力をつけたい」と言った理由で、会社を辞めて別の会社へ移っています。
では、退職を決意してから、実際に退職した後までの流れの中で、やっておいた方がいいことを書いていきますね。
1.退職願を出す前にすること
まずは、退職願を出す前にすることについて書いていいます。
退職を決意してすぐに退職願いを出すのもいいのですが、できれば退職願を出す前にいくつか考えておいた方がいい事があります。
- 業務実績を整理する
- 退職理由を明確化する
- 次の会社の条件を整理する
大きく分けると、この3点です。
ここで考えることは、自分がこの会社で何をして来たのか、本当に退職しなといけないのかと言うことです。
業務実績を整理する
まずは、これまでの業務実績を整理しましょう。
自分は何ができ、どう言う仕事をして来たのかを整理していきます。
これは、次の会社を受ける際の職務経歴書を書くのと同じなので、直接、職務経歴書を書くのでも大丈夫です。
ここで考えてもらいたいのは、自分が今勤めている会社で、どれだけ成長したのかと言うことです。
新卒で入社したのであれば、職務経歴書を書くだけで、それ自体が自分の成長の記録となるでしょう。
退職理由を明確にする
退職理由は、人それぞれだと思います。
ただ、ここで考えてもらいたい事は、退職する本当の理由です。
上司のやり方に不満がある、業務内容に不満がある、作業に対して給与が安い、自分の技術力を存分に発揮できないなど、いろいろあると思います。
その本当の理由に対して、あなたはどう言う行動をして来たでしょうか。
上司に相談したでしょうか、自分の生産性を上げ会社に貢献したでしょうか。
何も行動していないのであれば、退職願を出す前に行動してみてはどうでしょうか。
退職の意思は固まっているのなら、ある程度の冒険をしてみるのもいいかもしれません。
実際、退職して次の会社へ移るとなると、大きなエネルギーが必要となります。
ストレスと言ってもいいでしょう。
なので、今勤めてる会社でやりたい事ができるのなら、退職はしない方がいいのです。
次の会社の条件を整理する
次に考えることは、次の会社の条件を考えることです。
よく、転職サイトを見ながら次の会社を考える人がいますが、これは間違いだと私は思います。
「隣の芝は青く見える」と言うことわざがあるように、転職サイトを見ていると、どの会社も今勤めている会社よりいい会社に見えてます。
そうではなく、自分のこれまでの実績や退職理由から、次の会社に求めることを整理した上で、転職サイトだったり求人情報を見る方がいいです。
例えば、給与に不満があり退職するのであれば、今の会社と同じような仕事をしていて、給与の良い会社を探すようにすると、転職で大きなエネルギーは必要なくなりますよね。
人によっては、全く畑違いの事に挑戦する人もいるでしょう。
その場合は、初心者でも実績が詰めるような会社を探す必要がありますよね。
ただし、全く畑違いの仕事に挑戦するには、入社までに基礎を勉強する必要が出て来ます。
例えば、営業からプログラマーへ転職するのであれば、次の会社を探す前に、プログラミングの勉強をする必要があります。
そう言う場合は、退職願を出す前に、プログラミングの勉強をするようにしましょう。
プログラミングの勉強は、少なくとも100時間以上は必要になります。
一人でプログラミングの勉強をするとなると、すごく大変なので退職願を出す前に少しずつ勉強をしておくことをお勧めします。
次の会社の条件を整理したら、その条件で従業員を募集している会社を探すことになります。
ただし、この段階で応募してはいけませんよ。
きちんと、退職願を提出し、退職日が確定してから応募するようにしましょう。
2.退職願が受理され退職する前にやること
ここでやることは、自分の仕事を人に引き継ぐ事と、退職後のことを考える事です。
- 自分がやって来た仕事を整理する
- 自分がやって来た仕事を引き継ぐ
- 退職後の事について考える
まずは、仕事の引き継ぎですね。
自分のやって来た仕事を整理する
仕事の引き継ぎは、今やってる仕事だけではありません。
これまで、あなたがやって来た仕事の全てを引き継ぐ必要があります。
あなたが退職した後、その会社から追加の仕事が入るかもしれません。
そんな時、引き継ぎをしていないと、誰も分からない状態になってしまいます。
なので、自分の会社でこれまでやって来た仕事を整理し、必要ならば新たに資料を作るようにします。
プログラマーの場合は、本番環境の情報や開発環境の構築方法、自分がコーディングしたロジックについてまとめておきましょう。
勤めていた期間が長い場合は、この作業が一番時間がかかる作業になると思います。
できれば、その都度、必要な資料をまとめておくのがいいです。
私の場合は、会社のファイルサーバーに、その都度、資料を作成していってます。
自分のやって来た仕事を引き継ぐ
これは、上で作成した資料を渡すだけでなく、きちんと口頭で資料を見ながら引き継ぐようにしましょう。
もし、同じ会社から新しい仕事の依頼が来た時、引き継いだ人が対応することになります。
その時に、資料を見るだけで思い出す事ができるように、引き継ぐ必要があります。
退職するから、その後は知りませんと言うスタンスでは、会社側もお客様側も困ります。
もしかすると、今後、今の会社は、自分のお客様になる可能性もあるのです。
なので、今の会社が困らないように、しっかりと引き継ぐ事が重要です。
その他に忘れてしまいがちなのが、自分がつかっているPCのライセンスに関する情報の引き継ぎです。
会社でライセンスを購入している場合は、会社でまとめられていると思いますが、個人でライセンスを購入している場合は、そのライセンスをどうするのかを話し合う必要があるでしょう。
間違っても、クレジットカードの情報や個人情報をPCに残さないように注意しましょう。
退職後のことについて考える
退職後、すぐに次の会社で勤めたいと言う人もいるでしょう。
でも、ちょっと考えてください。
ゆっくりとできる時間は、この転職の期間だけですよね。
体調面、精神面を考えると、私は退職後少し時間がとることをお勧めします。
上でも書きましたが、退職には大きなエネルギーが必要となります。
なので、できれば1ヶ月ほど休めるくらいの貯蓄をして、退職後は少し休む時間を作るのがベストだと思います。
だからと言って、次の会社を探すのを退職後にしないようにしましょう。
「1ヶ月あるのだから、退職してからゆっくりと探せばいいや」と思っていると、次の会社が決まらないなんて事が起きてしまいます。
この後書きますが、失業手当や再就職手当についても調べておきましょう。
3.退職した後にやること
退職した後は、失業手当の手続きを行い、再就職のための活動を行います。
- 離職票をハローワークへ提出する
- 失業手当の手続きをする
- 再就職のために活動する
離職票をハローワークへ提出する
離職票は、退職事に会社へ求めれば、会社が退職の手続きで取得してくれます。
手元に離職票が届くまでには時間がかかります。
退職する会社には、離職票が必要なことを早めに伝えて、できるだけ早く取得してもらいましょう。
離職票は、失業手当の手続きに必要な書類となります。
失業手当の手続きをする
失業手当には、離職票の提出後、7日間の待機期間が必要となります。
なので、早めの手続きが必要となります。
また、失業手当を受け取るには、退職理由や、それまでの勤務年数に応じて給付制限がつきますので注意が必要です。
ただし、給付制限を短くする方法もあります。
方法の1つとしては、職業訓練を受ける方法です。
ただし、これも良し悪しで、職業訓練を受けても就職につながるとも限らないし、内容は初心者レベルだったりします。
なので、1番いいのは早く再就職をすることだと思います。
再就職のために活動する
失業手当は、再就職をするための手当てとなります。
なので、再就職をする活動に注力するようにしましょう。
ハローワークには、早期再就職のためのサービスが設けられています。
例えば、再就職に対する相談、募集をしている会社の検索、面接の対応などありますので、ハローワークで調べてみるのもいいと思います。
再就職の面談を受けるのであれば、ハローワークを通した方がやはりいいようです。
上手く再就職できた場合は、再就職手当がもらえます。
しかし、失業手当の給付制限の1ヶ月目は、ハローワークからの紹介でないと再就職手当がもらえなかったりします。
詳細については、失業手当の手続きの際に話があると思いますので注意しましょう。
まとめ
今回は、退職を決意してから、実際に退職した後の話を書いてみました。
今回書いた内容は、私が過去3回転職して、その時に考えたことを書いています。
実際には、もっと考えないといけない事があったりしますので、そこは柔軟に対応しましょう。
ただし、「今の会社は、次の会社のお客様になる可能性がある。」ことだけは意識して、退職までの手続きには細心の注意をしましょう。
社会は、思った以上に狭いものです。
では、今日はこの辺で。