今回は、ITエンジニアのスキルアップについて書きます。
新卒でITエンジニア会社の内定をもらっても、これからどのようなスキルアップがあるのだろうと不安に思うでしょう。
私も、新卒で内定を貰った時は、嬉しさと同時に不安が込み上げて来たのを覚えています。
結論を言うと、ITエンジニアとして就職した人の一般的なスキルアップは以下になります。
- テスター
- プログラマー
- 機能リーダー
- システムエンジニア
- プロジェクトマネージャー
これは、理想的なスキルアップで、人生は理想的にはいきません。
1.テスター
新人でITエンジニアとして就職すると、まずはテスターとしての仕事をすることになるでしょう。
開発中のシステムを試験仕様書に基づいて試験していくのですが、結構、大変だったりします。
テスターの仕事って、同じ作業を何度も繰り返すことになります。
最初は楽しいのですが、数週間で飽きてくるんですよね。
それに、不具合を見つけると、プログラマーの先輩からウザがられるんですよね。
私もそうでした。
不具合を見つける数が多かったため、先輩プログラマーからよくウザがられていました。
なので、私は、不具合が発生すると、本当に不具合なのかを仕様書や設計書、プログラムを調査した上で、先輩プログラマーへ報告するようにしました。
そうすることで、プログラマーへのスキルアップを成し遂げたのです。
2.プログラマー
プログラマーは、多くのITエンジニアが目指すポジションだろうと思います。
しかし、プログラマーの作業範囲は、思った以上に広範囲です。
基本設計から詳細設計書を作り、製造、単体試験を行う事が仕事です。
プログラマーは、動くものを作るのが仕事です。
ですが、正常なデータで動くものだけを作るのではなく、異常データや想定外のデータでも動くものを作る必要があります。
なぜこのようなことを書くかと言うと、正常なデータ、異常なデータで動くものは作っても、想定外のデータで動くものを作るプログラマーは少ないのです。
想定外を想定でいるようになると、プログラマーとしては上級と言えるでしょう。
3.機能リーダー
上級のプログラマーとなると、部下を着けてさらに大きな機能を任されるようになります。
機能リーダーは、自分で作業する事がなくなります。
代わりに、期間内で最大の物作りの戦術を考え、実行する事が仕事となるのです。
つまり、マネージメントです。
どのようにすればチームの力を最大化できるのか、どうすればチームの負荷が下がるのかを考えるのが機能リーダーの仕事になるのです。
4.システムエンジニア
次のステージは、システムエンジニアになります。
システムエンジニアの仕事は、お客様との打ち合わせで、お客様が求めるシステムの要件をまとめることです。
システムの仕様書を作成するのはお客様です。
しかし、中小企業のシステム開発では、仕様書作成もシステムエンジニアが担うことになる事がよくあります。
そのためには、お客様のビジネスを理解し、必要とされている要件を検討する必要が出て来ます。
5.プロジェクトマネージャー
プロジェクトマネージャーは、ITエンジニアとして、最上級のポジションと考えている人が多いかもしれません。
プロジェクトの責任者であり、最終決定権を持つことになります。
なので、常にコストとリスクについて検討する必要があります。
中小企業のシステム会社の場合
中小企業のシステム会社は、機能リーダー、システムエンジニア、プロジェクトマネージャーがいない事が多いです。
その代わりの業務を、プログラマーが担っています。
そのため、プログラマーの仕事の負担は、もっと上がってしまいます。
なので、プロジェクトに遅延が発生する可能性が高いのです。
まとめ
一般的にITエンジニアとしてのスキルアップは、上に書いた5つです。
- テスター
- プログラマー
- 機能リーダー
- システムエンジニア
- プロジェクトマネージャー
1、2は物作り、3、4、5はマネージャーとなります。
中小企業のシステム会社では、3、4、5を専門でやる人材を持つのは難しいです。
なので、マネージメントを目指すのであれば、大手のシステム会社へ就職するのいいでしょう。
中小企業でプログラマーまでの経験を積み、大手へ転職すると言う方法もあるでしょう。
中小企業でプログラマーまでの経験を積むには1、2年で十分です。
なぜかと言うと、結構ハードな仕事を経験することになるからです。
その経験を持って大手に転職するのが、一番早いやり方ではないかと私は思っています。
では、今日はこの辺で。