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2014年5月6日火曜日

[IT]見積もり

私達、技術者の見積もりには、人月がよく使われます。
何人でやると1月で出来るという単位です。

例えば、3人月だと3人で1ヶ月かかるから、3人分の人件費と諸費用がかかりますよということです。

しかし、この見積もりですが、よく仕様が確定する前に行われます。そのため、見積もりの段階で前提としていた機能を大幅に超えた場合は、見積もりが意味をなさなくなるのです。

スゲジュールもこの見積もりをもとに作成されます。3人月の仕事を1人でするから3ヶ月かけて行うといった感じです。

IT業界は、モノ作りの仕事なので、建築業や製造業と同じように考えられます。建設業や製造業は、仕様や設計がある状態で見積もりを出すのに対して、IT業界では、漠然としたアイデアをもとに見積もりを出します。

そのため、見積もりを出して、実際に作業に入り、仕様を詰めていくと、想定以上に機能が多かったり、複雑だったりします。

それに加えて、追加で機能が増えたり、想定以上に仕様を詰めるのに時間がかかってしまい、設計、製造、テストの工程時間を削減する必要に迫られたりします。

私は、この見積もり方法は、IT業界では間違っているのではないかと考えています。

仕様が漠然としているのであれば、まず、それを詰める期間を前提として、仕様確定までの見積もりを出したほうが現実てきなのではないでしょうか。

そうは言っても、依頼する企業側も、せっかくIT専門家を雇ってシステムを作成するのだから、これまで問題となっていた機能を修正したいと考えているでしょう。

そこで、win-winの関係になれる方法が、アジャイル開発です。

アジャイル開発は、各機能ごとに作成していきます。もちろん、見積もりも各機能毎です。機能が大きい場合は、可能な範囲で区切ることもできます。

アジャイル開発は、まだまだ導入されている企業は少ないのが現状です。

しかし、アジャイル開発は、上記したIT業界での見積もり問題を解決できると私は考えています。仕様を詰める段階での見積もりは、想定する機能やスケジュールを超える場合は、別見積もりとしたり、次の開発に回すことができるからです。

私が務める企業では、派遣と請負の業務を行っています。

請負の業務には、アジャイル開発を行えないかを、まず検討していますが、まだまだ、うまくいっていないのが現状です。でも、手探りでやっているうちに、それなりのルールを作ることが出来るのではないかと期待しています。

それに比べで、派遣業務は難しいです。

派遣は、作業指示が派遣先にあるため、アジャイルを組み入れるのは難しくなります。派遣先が、従来の作業方法をしている場合、それに従わなくてはならないからです。

アジャイル開発が今後浸透してくことを期待しています。