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2020年6月20日土曜日

今後IT業界は成長するのか



こんにちは。

今日は、「今後IT業界は成長するのか」について考えてみたいと思います。

最近、SNSやビジネス系YouTubeを見ていると、「今後IT業界は成長する」という声をよく耳にします。

私は、10年以上IT業界でプログラマーとして仕事をして来ました。

なので、IT業界の内側から見て、「今後IT業界は成長するのか」について考えてみたいと思います。

まずは、「成長する」とはどう言うことかを定義しておきます。

 成長とは

1 人や動植物が育って大きくなること。おとなになること。「子供が成長する」「ひなが成長する」「経験が人を成長させる」

物事の規模が大きくなること。拡大。「事業が成長する」「経済の高度成長」

goo辞書


つまり、「IT業界が成長する」とは、「IT業界の規模が大きくなる」ということです。

この定義で考えた場合、私の考えは以下のようになります。
  1. 世界的に見るとIT業界は成長する
  2. 日本のIT業界は成長しない
  3. 日本のIT業界は成長しないが十分に仕事がある
以下でひとつずつ考えていきます。

1.世界的に見るとIT業界は成長する



GAFAMの動きを見ると明らかだと思います。
  • Google
  • Apple
  • Facebook
  • Amazon
  • Microsoft
これら一流のIT企業は、今以下の開発に取り組んでいます。
  • AI
  • IoT
  • ブロックチェーン 
  • 自動運転自動車
  • VR/AR
これらの最先端技術は、アメリカや中国がいち早く取り組んでいます。

特に中国の技術力は、日進月歩で急成長をしています。

そのため、今後、このようなシステムが安定して開発されることで、IT業界は一段と成長することが考えられます。

また、このような分野は、スタートアップ企業が狙っています。

海外のスタートアップは、フットワークが軽いし、技術力も高いので、そういう点でもIT業界はさらに成長していくでしょう。

つまり、世界的に見るとIT業界は成長していくと言えます。

2.日本のIT業界は成長しない



では、日本のIT業界も成長するのかというと、残念ながら成長はしないと考えています。

上にも書きましが、日本は以下の分野において完全に出遅れてしまっています。
  • AI
  • IoT
  • ブロックチェーン 
  • 自動運転自動車
  • VR/AR
日本のIT企業も、必死に上記の分野について学ぼうとしています。

しかし、日本のIT企業で行われているのは、すでに海外で開発されたフレームワークを使用して、現状のシステムへ組み込むことです。

全ての日本のIT企業が、そうだとは言いません。

必死に追いつこうと頑張っている企業もたくさんあります。

しかし、投資される資金が、海外と比べると少なすぎるのです。

なので、日本では、通常のシステム開発を行いながら、最新技術の開発を行わなければならなくなるのです。

海外では、上記のような分野へ多くの投資が集まります。

なので、日本のIT企業には成長するチャンスが極端に少ないのです。

3.日本のIT業界は成長しないが十分に仕事がある



とは言え、日本のIT業界の仕事はなくなりません。

何故なら、日本には多くの中小企業が、今だにアナログな方法で仕事をしているからです。

アナログな仕事が悪いとは言いません。

しかし、人がやるよりもシステムに作業をさせた方が良い作業がたくさんあります。

今、日本のIT業界では、そういった中小企業をターゲットとしています。

もちろん、大きな企業は、銀行や大手企業の基幹システムを扱っていますが、中小のシステム会社は、中小企業のシステム化を扱っています。

つまり、中小企業のシステム化を行うプログラマーは、まだまだ必要なのです。

また、そうやって開発されたシステムは、保守も必要になってきます。

そうした、保守要員としてのプログラマーも必要になるのです。

そして、古くなった基幹システムの再構築という仕事もあります。

そう考えると、今後、日本のIT業界は成長はしないものの、仕事がなくなることはないのです。

まとめ


世界的に見ると、「今後IT業界は成長する」と言えるでしょう。

世界的な大手企業は、どんどん新しい技術に挑戦しています。

それが実用化されるようになると、いっきに社会のIT化が進み、それによりIT業界もさらに成長していくでしょう。

しかし、残念ながら日本ではIT業界の成長は期待できないでしょう。

すでに日本のIT業界は、世界のIT業界から大きく遅れをとっています。

資金面でも日本のIT業界へ投資される額は、他国から比べると、かなり少ないのです。

そのため、世界的な大手企業と競えるだけの体力がないのです。

ただし、日本のIT業界の仕事はなくなることはありません。

中小企業のシステム化が進んでいるため、その開発、保守をするプログラマーは、まだまだ必要とされているのです。

なので、はじめに書いた、SNSやYouTubeで「今後IT業界は成長する」というのは、間違いではありません。

ただし、本当のIT業界の成長は、日本以外の国で行われています。

これから、IT業界で頑張ろうとしている人は、最新技術の開発に携わりたかったら、海外で仕事をすることをお勧めします。

これからIT業界への就職を考えている方は、こちらの記事も参考になるかもしれません。


では、今日はこの辺で。


2020年3月11日水曜日

IT業界の今後について

こんにちは。

今日は、IT業界について書いてみようと思います。

新型コロナウィルスの影響で、2021年卒業の学生が就職活動に困っているようなので、実際にIT業界で働いているエンジニアの一人として実状を書いていきます。

結論から言うと、これからもIT業界には需要があります。

しかし、これからのIT業界は、これまでとは違い、プログラムが組める程度では通用しなくなるのも事実です。

IT業界の今後について

新型コロナウィルスの影響で、在宅で働くテレワークが多くの企業で行われています。

本来、東京五輪の開催時に行うはずだったテレワークが、このような形で実施され多くの企業では実証実験ができたのではないでしょうか。

そのため、今後は、テレワークを主軸にシステム開発を行うIT企業も多くなると考えられます。

テレワークで働けるようになると、日本全国、世界から優秀なエンジニア に働いてもらうことが可能となります。

また、AIやブロックチェーン といった高度の開発も普通に行われるようになるでしょう。

AIやブロックチェーン は、フロントエンド側の開発とバックエンド側の開発で大きな違いがあります。

フロントエンドでは、AIやブロックチェーンサービスのWebAPIを使用することで、開発期間がさらに短くなるのではないでしょうか。

また、バックエンドは、より高度な数学が必要となり、これまでのシステムとは桁外れのソースコードとなることが考えられます。

中小のシステム企業では、フロントエンドの仕事が多くなり、さらに納期が短くなることが考えられます。

そうなると、フットワークの軽いフリーランスの需要が高まることは分かりますよね。

では、企業に就職せずにフリーランス として働いた方がいいのでしょうか。
私は、企業に就職することをお勧めします。

プログラミングができる方

まずは、プログラミングができる方に焦点を当てて書いていきます。

すでにプログラミングがきますと言って入社して来る方がいますが、正直、実戦では全く使えません。

実際に行う作業は、お客様のビジネスモデルに沿ったシステムの開発です。

PCに向かってする仕事は半分くらいで、残り半分は、お客様との話し合いなど人との関わりです。

お客様の前に出せるだけのビジネスの知識が、新卒では持ち合わせていません。

そのため、教育制度のある企業に就職し、エンジニア の勉強をしつつ、ビジネスの勉強をお勧めします。

また、プログラミングができる方は、いろいろなプロジェクトに参加できるような企業がお勧めです。

企業によっては、SES(システム・エンジニアリング・サービス)を主軸としている企業もあります。

SESは、お客様先に常駐してシステム開発を行うのですが、実際は、古い基幹システムの不具合改修や機能追加などが多いです。

古いシステムを相手にするため、技術力も思った以上に上がりません。

また、古いシステムを長年扱ってきた方を相手とするため、自分でアンテナを張っていないと、最新技術から遅れをとることになります。

なので、主軸を自社開発や受託開発に置いている会社がお勧めです。

プログラミングができない方

では次に、プログラミングができない方や文系の方などに焦点を当てて書いていきます。

プログラミングができない方は、まず教育制度の整っている企業をお勧めします。

まずは、システムに抵抗を感じなくなることを優先した方がいいでしょう。

PCは、幼い頃からそばにあった世代でしょうが、システムとなると抵抗を感じる方が多いようです。

通常自分が仕事で使うPCでさえも、自由に使えるようになるのに時間がかかる場合があります。

しかし、文系の方は、ビジネスに対する知識を持っている方も多いため、お客様との話し合いには最適だったりします。

ですので、教育制度の整った企業に就職し、エンジニア知識を着ければ、すぐにでも実戦へ投入できると私は考えています。

まとめ

実際、入社時にプログラミングができるかどうかは、ほとんど関係ありません

文系、理系もほとんど関係ありません

大切なのは、社会に出てからどれだけ努力するかです。

あともう一つ言っておきたいことがあります。

試験を受ける企業のことは、できるだけ情報を収集しましょう。

特に経営状態は重要です。

IT業界は、景気に左右されやすい業界でもあります。

ですので、入社時の経営状態はしっかりと収集しておかないと、新入社員研修が終わると営業に回されることもよくある話です。

ピンチはチャンスです。

新型コロナウィルスのために就職活動の開始が遅れたとしても、それをバネに頑張ってください。

では、今日はこの辺で。

(追記)IT業界の今後については、以下の記事も参考にしてください。


2020年2月16日日曜日

システム会社の現状

こんにちわ。
今日は、雨の休日です。

さて、今日は、システム会社の現状について書いてみたいと思います。

これから就職活動や転職を考えている方の参考になればと思ってます。

大手メーカー企業とその他の企業

大手メーカー系のシステム会社と、中小のシステム会社では、ビジネスモデルが違います。
ビジネスモデルとは、利益を生み出す製品やサービスに関する事業戦略と収益構造を示す用語である。(ウィキペディアより)

大手メーカー系のシステム会社のビジネスモデル 

大手メーカー系のシステム会社のビジネスモデルは、大きなシステム開発を受注し、上流工程(仕様調整、基本設計)を社員が行い、下流工程(詳細設計、プログラミング、単体試験、結合試験)は、子会社やパートナー会社、中小のシステム会社にやってもらいます。

なぜ上流工程のみ行うのかというと、大手メーカー系のシステム会社は、独自でシステム基盤を持っている場合が多く、システム開発でも独自のシステム基盤を使用するためです。

独自のシステム基盤を使用してもらうことで、その使用料を保守運用費に上乗せすることができます。独自のシステム基盤をどう使うかを決めてしまえば、その上で動作するアプリケーションを下流工程(子会社やパートナー会社、中小システム会社)で作成することになります。

下流工程の作業が完了すると、そこで作成されたアプリケーションを、システム基盤に乗せて仕様通りに動作するかを確認します。

あとは、本番環境へデプロイして納品することで完了です。

つまり、上流工程が終われば、下流工程を行っている時間は空くことになります。その時間を使って、次のシステム開発の上流工程を行います。

そうすることで、自社独自のシステム基盤を盛り込んだシステム開発をどんどん開発することで、保守運用での利益を追求しています。

大手メーカーが持っている独自システム基盤は、作成された後、不具合が発生するたびに対応しているため安定して動作しています。

しかし、その反面、最初に作成されたのが一昔前なので、動作するシステム環境はかなり古い場合が多いです。古いシステム環境にセキュリティ対応を施し使っているのが現状です。

それに、多くの人が不具合対応を行うため、ソースコードがスパゲティー状態になっています。スパゲティー状態とは、一つの処理が長いソースコードとなっており、解読が難しい状態を言います。(スパゲティー状態のソースコードを改修するのは苦痛でしかありません。一箇所変更するだけで動作しなくなる場合もあるからです。)

中小のシステム会社

では、次に中小のシステム会社のビジネスモデルについて書いていきます。

中小のシステム会社の多くはSES(システム・エンジニアリング・サービス)を行なっています。主事業がSESという会社も多いです。

SESとは、システム開発や保守・運用に技術者の労働を提供するサービスです。

主に、大手メーカーの下流工程を行ったり、別の会社のシステム開発や保守・運用を出向して行うことが多いです。

企業としては、技術者を出向することで、固定収入が毎月入るため安定した事業となるのでリスクも少なく、技術者が信用を受ければ、継続的に契約がとれるため、新規営業を行う必要がないのです。

求人内容で、社員数が多いのに実際事務所に行ったら、社員がほとんどいない会社は、SESを主事業としていると考えて良いでしょう。

SESでの出向は、若い方やIT業界での経験が浅い方にはおすすめです。なぜなら、出向先では、下流工程を担う場合が多いからです。つまり、プログラミングを行うことになります。システム会社でまず面白さを感じられるのはプログラミングでしょう。それに、人柄がよければ、継続で同じ会社へ出向となります。長い時は、5年〜10年となりますので、出向先の社員とも仲良くなることができます。

しかし、弊害もあります。一つの会社で下流工程のみを行うと知識が偏りがちになります。また、出向先で上流工程を行うことはまれで、スキルアップを目指すことが難しくなります。

また、出向している技術者は、プロジェクトの終盤で次のプロジェクトに参加できるのか、このまま、同じ会社で作業できるのかといった不安をもつ人も多いです。

中小のシステム会社のその他の事業として受託開発があります。

受託開発とは、顧客からシステムの開発を請負うことです。つまり、上流工程から下流工程まで行うことができます。

中小のシステム会社へ開発を依頼する会社は、やはり中小企業が多いです。なぜなら、大手のシステム会社は、独自システム基盤を使うため開発費用が高額になります。それに比べて、中小のシステム会社は、オープンソースを使用するため開発費用が低く抑えることができるのです。

発注する中小企業では、IT技術のスキルが低いことが多く、何でもシステム化することで利益が増えることを夢見ていることが多いです。(これ困るんですよね。)

中小のシステム会社では、請負った企業の業務状況を調査し、システム化できるところと手作業が必要なところを分けて仕様を作成する必要があります。

本来、仕様作成は、依頼する企業が作成するのですが、中小のシステム会社が受注するシステム開発は、その仕様作成を受注するシステム会社が行うことが多いです。(そのため、出来上がったシステムが使い物にならないなど問題になることもあります。)


このように、システム会社と言っても、大手と中小では担う作業が異なります。就職する際には、自分がどのような経験を積みたいのかを充分に考えて会社を選ぶ必要があります。そうしないと、やりたいことがやれなく、精神的にまいってしまうということになり長くは続きません。

これが、システム会社の現実です。

では、今日はこれで。