これまで携わったプロジェクトは、どれも「やりたい」と思えるプロジェクトではなかったような気がします。
じゃあ、どんなプロジェクトをやりたいのかと聞かれると、困ってしまうのですが、使ってくれる人のライフスタイルが変わるようなシステム開発ができたらいいなと思っています。
例えば、このシステムを使うと、従来の作業時間が短縮されて、残業しなくてすむような誰かのライフスタイルが変わるようなシステム開発ですかね。
これまでのプロジェクトで作ったものも、実際に使ってくれた人のライフスタイルを変えたものがあるかもしれません。でも、実際に開発した私達には、それが伝わって来ないんです。
派遣契約で他社のプロジェクトに入っている場合は、作ったものが世の中に出る頃には、そのプロジェクトには居なかったり、世に出たのかさえ分からないこともよくあります。
ITプロジェクトは、よく建設業と同じでように見られます。しかし、実際のところは、全く違っています。建設業では、作ったのもが目に見える形で残ります。しかし、ITでは、作ったのもは、目に見える形で残るとは限りません。
作業工程も、同じように見えて違っています。
建設業では、設計段階に入ることには、顧客の要求は、ほぼまとめられていて、それを、設計図として起こしていく作業だと思います。
しかし、ITでは、設計段階に入っても、顧客の要求は、まとまっていません。まとまっていない要求をもとに見積もりをし、設計に入ります。そのため、要求がどんどん膨らみ、見積もり範囲を超えてしまうというのはよくある話です。
ITは、もの作りの業界ですが、建設業とは、全く違う考えのもと、作業の進め方や価値を追い求めていく必要があると思います。
何となく、まとまりのない内容となってしまいましたが、結局、ITは、ITとしての価値をまだ見い出せてないのではないでしょうか。その価値を見出だせるようなプロジェクトをやってみなたいなと思っています。
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